京都市西京区にある和菓子屋「中村軒」さんの麦代餅（むぎてもち）でほっこりしませんか？

更新日：2022年4月30日

中村軒さんは、創業明治十六年の老舗和菓子店です。桂離宮の向かいにお店を構えておられます。近年改装が続いていましたが終了され、元の場所での営業を再開されています。名物は麦代餅（むぎてもち）です。もち米だけで餅を付き、クヌギの薪（まき）で炊き上げた最高級のつぶ餡を包むというお菓子で、昔ながらの製法で現在もその味を伝えておられます。

＜外観＞

桂橋の西詰にお店はあります。駐車場は裏手に何カ所に分かれて設けられています。交通量の多い道路なので訪れる際や駐車場に入る際は注意して走行してください。

茶店の入口です。軽食や甘味のメニューが掲げられています。営業は１０時からでラストオーダーは１７時でした。

物販のカウンターには「おかき」や「きんつば」、「みかさ」などの和菓子が並びます。

＜店内＞

茶店の店内は近年改装されたこともあり、とても新しく綺麗です。テーブル席で構成されていてますが、和の設えが各所に施され風情を感じます。片側が畳椅子になっている場所もあります。二階もあるようでしたがどのような席かは確認できませんでした。

掛け軸や置物が各所に配置され、お店の長い歴史を感じることが出来ます。

座敷席の個室もありました。

＜メニュー＞

名物の麦代餅（むぎてもち）のメニュー表です。このお餅は、農繁期の間食として中村軒さんが田畑まで配達し、農繫期が終わってから麦で代金をもらっていたことから、麦代餅（むぎてもち）と呼ばれるようになったとのことです。

珈琲や軽食のメニューもあります。

うなぎ茶漬けや赤飯は昔ながらのお店らしいメニューですね。

甘味も「ぜんざい」や「あんみつ」、「しるこ」などオーソドックスなメニューを中心に提供されています。※夏場はかき氷などのメニューへ変わります。

「あべ川」、「いそべ巻」、期間限定のよもぎを使用した甘味などもあります。

　季節のお菓子と飲み物をセットに出来るメニューもあります。

＜お食事＞

今回は「にゅうめん（９５０円）」と「麦代餅（むぎてもち）（３００円）」を注文しました。にゅうめんは出汁のやさしい味が染み渡り、あっさりと頂くことが出来ます。しかしながら、麺は見た目以上にボリュームがあり、なかなか食べ応えがありました。お好みで七味唐辛子を入れて頂きます。（京都老舗の七味家本舗の「七味とうがらし」が使われています）

名物の麦代餅（むぎてもち）です。お店の方に、「切れない時は手で召し上がって下さい」とおしぼりを頂きました。そんなことにはならないだろうと食べ始めるも、もちもち感が凄くて、菓子楊枝では全く切れず結局手で頂きました。とてもボリュームがあるため、ミニサイズも販売されていました（テイクアウトのみかもしれません）

＜お正月餅＞

年末は茶店の営業がお休みとなり、正月餅の販売に代わります。

お餅の種類は豊富で、「鏡餅」、「豆餅」、「黒砂糖餅」、「えび餅」、「桜えび餅」、「あわ餅」など昔ながらの製法のお餅がたくさん並べられています。きな粉、ぜんざいも販売されています。

えび餅と桜えび餅です。美味しそうですね。

「あわ餅」です。お米の餅と比べて柔らかくやさしい味わいでした。

歴史あるお店で伝統的な甘味、軽食を味わうことが出来ます。店員さんの対応もとても丁寧なお店ですので、近くに寄られた際は是非一度訪れてみてはいかがでしょうか！

＜アクセス＞

＜基本情報＞